おすすめな<BL> 2006

~12/11 BL 春原いずみ、樹生かなめ、ななおあきら

BL

「舞台の幕が上がる前に」 春原いずみ キャラ文庫
 ※ 演劇モノは結構すきです。
 野心もなければ向上心のかけらもない耀がこんなに必死に、それも似合いもしないシェークスピアなんかに取り組んでいるのは、ただ城島への意地のためだ。自分を翻弄する城島を見返そうと必死に爪をたてる。城島が何を考えて自分をいたぶるようにかまいつけるのか。自分に何ができると考えて引きずりあげるのか。彼が求めるそこに、自分はたどり着けるのか。考えることもできないままただ追いすがる耀。彼を操る―といったら聞こえは悪いが―城島にしても耀が彼の求めるところまではい上がってこれるのかどうかは賭だったろう。のるかそるか、耀の精神状態からしてもそれは危うい均衡だったはず。
 自分を知ることもないままプライドばっかりの莫迦な子供だった耀が求められ翻弄され引き裂かれて、いつしか目をそらしていた自分を見いだしていく。墜ちるぎりぎりまで追いつめられてもくじけることなく食いついていく耀は、好きだな。たとえそこに意地しかなくても、動けば何かが変わるのだろう。
 もともと春原さんは割と観念的な文章を連ねるのですが、禾田みちるさんの華麗なイラストが相まって、実にドラマティックです。
">舞台の幕が上がる前に (←アマゾン)

 

「龍の恋情、Dr.の慕情」 樹生かなめ 講談社X文庫ホワイトハート
 ※ いつもにまして甘あまです。まぁ、二人がめろめろなのは毎度のことですが今回は、まだ若い清和が胸の内に留めておけないほど動揺する事態になっていて、普段は大人ぶって(と言うとなんかアレですが)いる清和もたまらず氷川に甘えているのです。氷川がたっぷりと清和を甘やかして抱きしめているのがすごく好き。
">龍の恋情、 Dr.の慕情 (←アマゾン)

 

「君の住処」 ななおあきら リーフノベルズ
 ※ 雪の日、行き場をなくしていた覚は加納に拾われた。11匹の犬猫の世話をすることを条件にとまどいながらも加納とくらすことになる。
 覚が育ちの割に素直でまっすぐなのがいいです。多少卑屈な感じはあるけれど、教えられれば教えられたように素直に受け入れて少しずつ変わっていく。変わる自分を自覚はしていないのでどうしても迷ったり後ずさったりもするけれど、それでも穏やかな暮らしの中で加納に惹かれていく自分を知る。愛されたいばかりで愛することを知らなかった覚の一番大きな変化です。
 そして中盤以降、降って湧いた困難に一生懸命働く覚がえらい。拾われたあの頃からこんなにも変わったんだと思うと感慨深いですね。
">君の住処 (←アマゾン)

書影は続きでどうぞ

続きを読む "~12/11 BL 春原いずみ、樹生かなめ、ななおあきら"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

~11/28 BL 島みのり、高岡ミズミ

BL 

凍る灼熱シリーズ 蜜の棘」 島みのり&かんべあきら ガッシュ文庫
 ※ コミックスで展開している凍る灼熱シリーズの小説版、です。さすがに最初から二人で作っていると言うだけあって世界観がきしむことはありません。
 いやー、コミックスで出来上がってる二人の話なんでまぁ甘いことあまいこと。甘いだけでは話が進まないので砂漠の国の二人の(コミックスで出てきた彼とは違いますが)恋騒動にからめて、克実の心の揺れが主軸のお話ですね。んー、でもやっぱ、あまー。
">蜜の棘 凍る灼熱シリーズ (←アマゾン)

 

「囚われの花びら」 高岡ミズミ ラキアノベルズ
 ※ 好きな設定かと言われると微妙ですがイヤでもないなぁ。
 つまるところ、自分を一心に慕う子供を好きになって手放せなかった聡久がその罪悪感から実琴の気持ちが見えなくなってしまっているのが悪い。離したくないとそれだけが怖くて自分の気持ちを伝えることもしない、実琴の不安を和らげることもしない、それじゃあ逃げられて当然だしょ? だからさー、実琴が逃げたのがいけないことだとは思わない。気持ちがそれに耐えられるまで逃げたっていいじゃん。いつまでも逃げ続けるわけにはいかないけどさ? とはいえ一番いいタイミングなんて計れるわけないんだから無理矢理でもなんでもいい機会だったんじゃないですかね? 
 脇の早坂がいい感じですねー。聡久みたいなのを友人にもっちゃって人生変わったんじゃないのか、アンタ。早坂の話も読んでみたいなぁ。

 

表紙画像は続きへ

続きを読む "~11/28 BL 島みのり、高岡ミズミ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

~11/16 BL 崎谷はるひ、坂井朱生

BL

「不埒なモンタージュ」 崎谷はるひ ダリア文庫
 ※ あーもお。未直が莫迦でね。っていってもそうまで追いつめられちゃうとこがきっちり書かれてあるし、根は素直なんで呆れはしてもイヤな感じはないんだけど、それにしても莫迦なのよ。
 それについてはにーちゃんがあほんだらなのが全部悪いんだけどよ。なぁ、このにーちゃん、これで社会に適応して生きてこれてたんですか? マジに? なんかこー、あまりのことにがっくりきてしまいましたっすよ……。
 それはともかく、未直に対する明義が柄が悪くてイイです。見えないトコで大分考えたんでしょうが覚悟を決めたらきっちりがっちり、迷い無くエロいとか、口が悪くて照れやでちょっと言葉が足りないとか、ね。そんでいらん格好つけて逃げたりしないのがいいのよ。
">不埒なモンタージュ (←アマゾン)

 

「あざやかな恋情」 崎谷はるひ ルチル文庫
 ※ 慈英と臣のシリーズ3作目です。
 昇進試験に受かり、一年間の駐在勤務のために小さな山村に来てしばらくたつ頃。臣は身元不明のまま亡くなったという男が子供時代の臣を知っていたらしいと聞かされ、愛されなかった自分を思い出して動揺してしまう。慈英はここに今、自分がいるのだとしっかりと抱きしめる――。折しも駐在先の山村では小さな盗難事件が相次いでいた。
 愛されていなかったことが辛くてそれ以外のことはあまり覚えていなかった臣だが、事件を逐ううちに自分の思い寄らないないところで一人の、あるいはたぶん二人の男の生きるよすがになっていたのだと知らされる。
 えーと、あらすじというには微妙に本筋からずれてると思います。けど実のところ、BL要素以外の部分で(つまり恋愛模様でなしに)こんなに泣かされるとは思いませんでした。……人は、よすがを持たずに生きていくのは辛いことなのでしょう。二人が出会って、それを得る事が出来て、本当に良かった。
">あざやかな恋情 (←アマゾン)

 

「あの子を探して」 坂井朱生 ダリア文庫
 ※ 久斗、打たれ弱すぎです……。それもこれも、根が素直だからでしょうけど、打たれた記憶にいつまでもびくびくと頭をすくめてたら、そりゃ大概いじめたくもなるって(いじめっ子な発想ですかね)。でもそこでかまいたくなる、のが遼太郎ですね。
 まぁね、ぐずぐずに甘やかしたいらしいから、もう思う存分甘やかされるといいのですよ。割れ鍋に綴じ蓋ってーの?(ひどい?)
">あの子を探して (←アマゾン)
 

表紙画像は続き~

続きを読む "~11/16 BL 崎谷はるひ、坂井朱生"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

~11/3 BL 「エス -残光-」 英田サキ

BL

「エス」 英田サキ SHY NOVELS
「エス -咬痕-」 英田サキ SHY NOVELS
「エス -裂罅-」 英田サキ SHY NOVELS
「エス -残光-」 英田サキ SHY NOVELS

 ※ 「エス」シリーズの完結です。たっぷりと読ませていただきました。

 エス――それは裏の世界に生きていながら、刑事の意を受け、内部情報をもたらす人物であり、スパイの『S』を意味する。

 ぐるぐると伺いながら隙あらば喰らいつこうとする獣のように駆け引きをする椎葉と宗近。時に譲歩しながらつないだ鎖を握る手の震えは気づかれていないだろうか。
 条件付きながら身体ごと”信頼”をやりとりするうちにかわす唇も触れる指先もいつしか熱を帯びてくる。恋愛は惚れた方が負けだなんて言うけれど何を認めたら負けなんだろう。どうねじふせたら勝ちだと言えるんだろう。そもそもこの関係は恋愛ではないのだ。

 椎葉には椎葉の闇があり、宗近には宗近の闇がある。その沈めたはずの二人の過去を、五堂が晒しだす。つながれた指先を引きはがすようにゆっくりと、楽しみながら。
 闇よりなお暗い、彼が求める先は安寧か破滅か。

 なんだかこんな風に観念的な説明にするつもりはなかったんですけどね、どうにも説明しにくいというか、ネタばれするのが怖くて身動き取れなくなってしまったようです。
 たとえばいざとなると躊躇わない椎葉。仕事のためにそうするのだと決めたらあっさりと身体を投げ出すことも厭わないし、潔いというかぐずぐずとじらすこともない。椎葉が守りたいものは、いつだって身体でも立場でもないのだと。たとえば咬痕で宗近との関係を揺らがせた永倉の姿。もっと、違う未来を選び取れたはずなのにとは今は言えません。たとえば泰然と見せて奥底の懊悩を隠す宗近。いつだって椎葉を追いつめるのは宗近だが、すくい上げようとするのもまた彼です。
 それぞれに歩く彼らの決意や葛藤を、キリキリと息を詰めるように読みました。
 彼らの、そして二人の軌跡を見る事が出来て良かった――。

(↓アマゾン)
">エス
">エス 咬痕
">エス 裂罅(れっか)
">エス 残光

表紙画像は続きへ

 

続きを読む "~11/3 BL 「エス -残光-」 英田サキ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

~11/2 BL 中原一也、高岡ミズミ、渡海奈穂、秀香穂里

BL

「極道はスーツを引き裂く」 中原一也 アズノベルズ
 ※ 極道の恋人は、なんだかみんなに大事にされているようです。まぁ、本人がめろめろだしねえ。今回の敵役はこれから先もまだ何かとからんできそう? (続きがあれば)
 それにしても中原さん、じーさん好きだねえ。大木さんも良い味だしてます。
">極道はスーツを引き裂く (←アマゾン)

 

「ワイルドでいこう」 高岡ミズミ シャレード文庫
 ※ 幼なじみのワンコがヤクザでこそないものの危険な大型犬に育っていた……。てゆーか、間違っても忠犬じゃないです。可愛げのない馬鹿ワンコですよ。主人を思うあまりとはいえ言うことは聞かないわ勝手にふらつくわスネるわタガがはずれると飼い主の言葉も耳に入らないわ。でもどんな馬鹿なコでもウチのワンコが一番かわいいんだからしょうがないのですよ。あらまぁ。(そんな話だったか?)
">ワイルドでいこう (←アマゾン)

 

「ロマンチストなろくでなし」 渡海奈穂 ディアプラス文庫
 ※ 主人公は根っから乙女体質で尽くしては捨てられるを繰り返しては少女小説家の姉にネタにされていて。その姉の新しい担当編集になんだかちょっかい出される……ようなんだけど、でも、姉貴も狙ってる人だから好きになっちゃいけなくて……。そうそう、その思考回路が乙女なんだって。
 相手の担当編集、伊勢が実は腹黒いとこが楽しいですよ。帯には「夢見がちな鬼畜系」とか書かれてるし。その通りだよ、おっかしー。
 あっ、別にこの話、コメディなわけではないですよ。それともコメディなのかな?
">ロマンチストなろくでなし (←アマゾン)

 

「灼熱のハイシーズン」 秀香穂里 キャラ文庫
 ※ 秀さんのお話はちゃんと仕事してるって感じがすごく好きだな。工藤は新入社員だから何度も失敗したりするけど、めげても口惜しくてもがんばってまた食いついていく。そりゃ仕事なんだから当たり前でしょ、って思うでしょうがその当たり前が書けてない話がどんだけあるか。
 真面目な工藤が仁科との関係にぐるぐるになって(いろんな意味で)はまって身動きとれなくなってしまって。周りに気持ち助けられながら素直になろう、出来ることから頑張ろうって動きだすのがいいです。
">灼熱のハイシーズン (←アマゾン)
 

表紙画像は続き……

続きを読む "~11/2 BL 中原一也、高岡ミズミ、渡海奈穂、秀香穂里"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

~10/21 BL 染井吉野、猫島瞳子、樹生かなめ

BL

「恋のしくみ」 染井吉野 パレット文庫
 ※ いなくなった猫のアクセルを探しているうちに知り合った誓と千尋のお話。
 二人の間の浅からぬ縁に、巷で頻発してると言う猫攫いや虐待事件がからまって思いは加速していくようです。
 うん。年の離れた兄と二人暮らしのせいかすこし子供っぽいと思える誓だけど、素直でのびやかで千尋に対する感情に迷いがないのがいいですね。そんでかしこいアクセルがかーわーいーのっ。
">恋のしくみ (←アマゾン)

 

「意地悪な溺愛」 猫島瞳子 リーフノベルズ
 ※ 自分を守りたいために思いこみで相手を傷つけるような言動をくりかえす真一は、実のトコ苦手なタイプ……なんだけど結構すんなり読めました。うーん? 色事に鈍くてホントは相手を思ってるのに素直になれないのが見え見えだからか? 相手がそれでもなんでも真一にベタ惚れなのがまるわかりだから?
 ところで真一だけは天使と称してはばからない弟クン、実は小悪魔系がいい味だしてました。にっこり微笑みながら千住と丁々発止の会話をするあたり、いいねぇ。彼の話も読みたいかなぁ。
">意地悪な溺愛 (←アマゾン)

 

「DRは龍と立つ」 樹生かなめ シャレード文庫
 ※ 講談社ホワイトハートから出ている「龍の~」シリーズの前日譚、かな。
 キレた氷川はヤクザより怖い気がします。望む未来はすれ違ってても、ヤクザはいやだと思っても清和と離れることは考えもつかない氷川と何があろうと氷川を手放せない清和。お似合いというべきでしょう。
 氷川ってばヤキモチ焼きで、ことあるごとに清和の前の彼女とおんなじに「週に三日して」って言い張るのがおかしいです。

 

「ベイビーブルー」2巻 樹生かなめ シャレード文庫
 ※ 学研もえぎ文庫でリニューアル出版された「清水谷学園」シリーズの前身です。ふふふ。忍サマ、お素敵。もえぎ文庫のエピソードとあまり重なってなかったんで楽しめました、が。こっちも新しく出し直してくれてもいいのに~。忍サマなら何度でも読みますとも~。――いや、主役は忍サマじゃないんですけど。

表紙画像は続きへ。

続きを読む "~10/21 BL 染井吉野、猫島瞳子、樹生かなめ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

~10/7 BL 秀香穂里、英田サキ、春原いずみ、坂井朱生

BL

「今宵、眼鏡クラブへ。」 秀香穂里 プラチナ文庫
 ※ 北原、壊れてます。もーちょっと大人な性格なのかと思ってましたが、素晴らしく壊れてます。素敵。(その趣味、どうなの) まぁ、椎堂はキレてると思ってましたけどね。
 椎堂も北原もそれぞれ暗い過去を胸に沈めているわけですが、それに対してうじうじと思い悩んでいるわけではない。過ぎたことは過ぎたことと思い定めているあたりがいいのですよ。
">今宵、眼鏡クラブへ。 (←アマゾン)

 

「デッドロック」 英田サキ キャラ文庫
 ※ ユウトってばよくおとり捜査とかできてたねぇ、と思うくらいスレてない気がするんですが。はらはら。でもその性格で刑務所だってのに友人も増えて、ディックが密かにヤキモチやいてたりするのが楽し~。そしてもちろん、本人以外には結構ばればれでからかわれてたりもするんですね。
 がっしりと読み応えありました。続編があるようなので期待してます。
">DEADLOCK (←アマゾン)

 

「桜の檻」 春原いずみ プリズム文庫
 ※ あきらめてしまったら、そこまでなんだと。そういうお話。
 初めての、一番大切な恋を自分から捨てるように逃げ出した先で崩れ落ちていくままに流されてきた義視が、あれからずっと忘れられず諦められずにいた修輔に再会して諦めたまま凪いだ気持ちに波紋を広げる――。
 あらすじ読んでなんとなく、義視と修輔の外見が逆なのかと思ってました。あれえ? ちょびっと混乱してしまいましたよ。幸せな修輔はワンコな気がするなぁ。
">桜の檻 (←アマゾン)

 

「愛だけは待てない」 坂井朱生 ルチル文庫
 ※ べたぼれです。支倉さんて、もう少し硬派なのかと……。いや、硬派ゆえにこうと決めたらまっすぐためらわないってことかな。相手が箱入りなので言葉や態度でちゃんと見せないとすれ違っちゃうってわかってるから。
 それにしても箱入りの理由がすごかった。今時そうくるかってくらい大仰な設定で、でも納得できないことはない。島を守る旧家っていうのはどんなことでもありそうだもんな。
 シリーズの続きが出ることがあったら、この世間知らずの秋がどんなふうに暮らしているのか、ちょっとでいいから見せてくれると嬉しいかも。
">愛だけは待てない (←アマゾン)

書影は続きで

続きを読む "~10/7 BL 秀香穂里、英田サキ、春原いずみ、坂井朱生"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

BL 夏目イサク、天禅桃子、ユキムラ

BL

「ダッシュ!」 夏目イサク アクアコミックス
 ※ 先輩にあこがれて入った高校の柔道部。だったのに先輩は練習はさぼるしちゃらけてばかりで最悪……だと思っていたけどでも。やっぱこの人、すげぇよ。
 尊敬してたはずがつれなくされて(ってったって、3年が部活出なくなって1年坊主かまわなくなるのはあたりまえだろうよ……)なんだか執着にかわっていく。
 自分の気持ちはともかく、先輩にヒドいことしたくないようってじたばたする秋本がかわいいよ、うん。こう、さわやかな気持ちいいお話です。あっ、描きおろし、好き。
">ダッシュ! (←アマゾン)

 

「その気にさせないで」 天禅桃子 ドラコミックス
 ※ 天然ってヒドい……。
 で終わったらあんまりですか。(たぶん)モテる喜名はおっとりしてて人のいい恵サンの視線が気になって仕方ない。もしかして、と思うそれが勘違いだったと気づく頃にはすっかりオチていた……。

「きっと 誰も信じてくれないけど
毒牙にかかったのは俺の方だ」

 大学のゼミ員と院生の向き合っているようで揺らいでいる恋心と、助教授ふたりの安定した、でも未だに気持ちをそらさない関係の二組。
 どうして好きなのか、好きだからどうなのか、そんな気持ちがぐらぐらな話がすごくいい。
">その気にさせないで (←アマゾン)

 

「嘘つきはだれだ」 ユキムラ ドラコミックス
 ※ じれじれです。ええ。弘がヘタレすぎだろ、もぉ。
 脇の仁さんがいいなぁ。市太ってば、仁さんにヒドすぎ。いくら自分の気持ちを(まぁ、無意識に)認めないようにしてたってっさ~、それはだめじゃん。今度は仁さんの話も読みたいですよ。
 あー、ヘタレとダメだめのカップルか、そうか。でも市太、知恵熱だしながら頑張って考えたもんね、ちゃんと決めたもんね。よしよし。
">嘘つきはだれだ (←アマゾン)

 

表紙画像は続き~

続きを読む "BL 夏目イサク、天禅桃子、ユキムラ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

BL 「愛とセイギで夜が明ける」広川和穂

BL

「愛とセイギで夜が明ける」 広川和穂 キャラコミックス
 ※ 将大がイナセってーか江戸っ子だねぇってーか。最初は宵越しの情けはかけねーって感じだったんすけど、いざ惚れたとなったら一気に押せおせの口説きまくり、やっぱ江戸っ子だねェってーか? けどなぁ、いくらカミングアウト済みだって辺り構わずエロトークかますのはおよしッて。
 しっかし、どいつもこいつも身体から落としにかかりやがるんだから貴嶺の今までが偲ばれるってもんです。ま、事実だもん、しょうがないやね? そんでそれでも選んだんだもんな?

「おまえ ほんとにバカな気がする……」
「そのバカに惚れなすったんでショ(はーと)」

">愛とセイギで夜が明ける (←アマゾン)
 江戸っ子ってなんかラテン系っすよ……。

 

「LOVE ブロッサム・ブルーミング A GO-GO」 広川和穂 キャラコミックス
 ※ 自覚の無い遼介がうっかりあこがれの人を口説いちゃう話です。
もー、遼介がかわいくて、素直で。びょんってびっくりするときの描写に蛙がとんじゃったりザトウクジラがざっぱーんだったりするんですよ~。ジャンプ10cmとかね!
口説かれちゃった彼氏の、幸せそうな笑顔がキレイなの~。楽しいお話です。
">LOVEブロッサム・ブルーミングAGOーGO (←アマゾン)

 

表紙画像は続きへ~

続きを読む "BL 「愛とセイギで夜が明ける」広川和穂"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

~9/24 BL 高岡ミズミ、棗キカ、坂井朱生

BL

「天使の啼く夜」 高岡ミズミ ルチル文庫
 ※ よかったです。伊佐がもう、あわれに愛しい。古文のアレです。「いとあはれ」の方ね。
 復讐の念に凝って頑なだった田宮が伊佐に気持ちを許し始めたのはいつだったんでしょう。たぶん、何も知らない伊佐が田宮を見つめていたから。自分を見ない田宮をどうにかしてやりたくて身体から唇からまなざしからねじ伏せようとしたから。田宮に囚われる自分に気付きもせず、どうしてもと田宮の心の裡を欲しがったから。
 ……でも本当は二人とも一目惚れだったのかも。
 自覚はなくても気持ちがほどければ、田宮の本質は情が深く、使い捨てるはずの伊佐を心配し、庇い、奔走する。伊佐は……。ヒモをして暮らしてはいたけれど本質は孤独で情を知らない伊佐の気持ちは、本人も知らない程に深くて甘い。
">天使の啼く夜 (←アマゾン)

 

「集密書庫の情事。」 棗キカ アイノベルズ
 ※ 心理描写も丁寧だし、舞台設定も好みだし(本を汚したら許さん、とは思ったが)面白かったです、けどぉ。主人公がねー、煮え切らなくてねえ。きーーーって感じっす。まぁ、過去のトラウマでっていうのは許容範囲なんでそれなりに読んでたんですけど、ラストのあたり。あんた、あの台詞もらっといて捨てられたの裏切られたのってトラウマってたら人生わたってけねーぜ。あほんだら。自分が臆病だっただけだろうが~。と、過去の相手に同情しちゃったんで後味がいまいち。
 まぁ、これからがんばっていい男になってくれたまえ。てか、相手を失望させてくれるなよ。
 あと、高島ねえさんがすげぇ好み。いかす。気が強くて仕事が出来て勘が良くてバンカラ(死語)で美人。理想ですね。(それはBLの感想ですか)
">集密書庫の情事。 (←アマゾン)
">集密書庫の情事。 (←bk1)

 

「9時を過ぎたら」 坂井朱生 ラキアノベルズ
 ※ 渉は坂井さんらしく頼りなげに見えて実は頑固でまっすぐです。
 話は大きな起伏もなく進んでいるようですが、渉の気持ちがふくらんでいくところや相手を思うところがきちんと書かれていて好きですね。
 多岐がもうちょっと派手にヤキモチ焼いてもよかったな~。

表紙画像は続きへ~

続きを読む "~9/24 BL 高岡ミズミ、棗キカ、坂井朱生"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

より以前の記事一覧